札幌漫鉄オヤジの鉄写真撮影記 Satsumann's Railroad Photograph Log

国鉄時代に生まれ、当時の車体色を維持する車両を追い回す!

      「 国鉄型車両には、旧態依然スタイルの鉄道写真がよく似合う…」                   Restart 2018/09/10 689400-

【 基本、写真が主、動画が従、のスタンスで撮影しております。悪しからず 】                                      
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【2004/07/27】暇ネタです。マレーシア国鉄東海岸線の旅

 いつの間にやら撮影報告をブログ形式に切り替えてから1年が経ちました。夏枯れの間に過去の海外モノなどお一つ。もう6年も前になりますが、ヨメとマレーシアを訪れました。主な目的地はマラッカだったかな。今に続くタイ旅行は涼しい冬休み、と当時から決めていたんですが、赤道至近の場所だと一年中ほぼ同じ気温なものですから、「ならば夏休みに行ってしまおう」ということになったんだと記憶しております。鉄の意地として行程中に鉄道移動を組み入れるのが常となっており、このマレーシアでは「マレー鉄道」としてメジャーな西海岸線ではなく、別名「ジャングルトレイン」と言われることもある(らしい)東海岸線に乗って、タイ南部へ抜けることとしました。英語版のマレーシア国鉄ホームページで普通列車の時刻を調べ、未明のマラッカをタクシーで発ち始発駅のグマス(Gemas)へ移動。確か午前8時台の出発だったと記憶しております…



 いきなり「世界ふれあい街歩き」みたいですが、シンガポールからマレーシアへは徒歩による国境越えが可能! ということで挑戦してみました。橋を人、車、鉄道が渡りますが車はクソ渋滞で歩いてるより時間かかってると思います。マレーシア国鉄シンガポール駅は今後この橋の近くに移転してしまうらしく、それなら鉄道で渡っておけばよかったとも今になれば思いますね(この写真のみ【2004/07/25】)


 で、始発のグマス駅です。西海岸線と東海岸線のジャンクションで鉄道の街といった雰囲気。出発時は列車はガラガラでした。カマはDD14のようなスタイル。動画で見ると激しいエンジン音出してます



 丸一日を過ごした客車。動画の通りかなりの速度を出すので、揺れはミャンマーにも匹敵する殺人的なものでした。四国に残っていたスハフ43のような印象でもあります(※乗ったことありませんが。大井川鉄道に残ってるんでしたっけ?)



 こちらは(おそらく)エアコン付きの優等車。金持ちはインド系の方が多いんでしょうか?



 驚いたのが5両編成の客車のうち1両は食堂車。日本では考えられない贅沢!



 途中駅は主要駅を除けばこんな感じ。タイなどとくらべると全体的に鉄道施設は寂れ気味でした



 まれに交換列車も。長編成でこちらよりは立派な塗色の客車ですからシンガポール行きの急行とかなんでしょうか? 当時さながら「マレーのカシオペア」だと思ったことを覚えています



 「駅弁」。食堂車でも同じような弁当を作ってくれました。マレーシアはイスラム教国なので、中華系の店じゃないと酒が手に入らないのには閉口



 東南アジアの列車旅行の楽しみの一つが、乗り込んでくる物売りの人たち。指さしで買えるので超便利。茹でピーナッツは購入必須指定品。途中区間からは列車もそれなりに混んできます



 車窓風景は駅周辺を除きずーっとこんな感じ。「ジャングルトレイン」と言われる所以ですね。このあたりには「オラン・アスリ」という民族が住んでいるそうです。ちなみに「森の人」は「オラン・ウータン」!




 同じ車両に幼子を、お手製の列車専用ゆりかごで吊っている夫婦がいました。鉄道旅行に慣れているんでしょうね。前述の通りの列車の揺れがゆりかごを吊るバネで伝わり(元はバネ秤と見ました)、子どもは終始ご機嫌



 夕方に普通列車(たぶん)どうしで交換。あちらのカマは何となく最近お目見えのEF510カシ釜に似てません?



 名産地なのでしょうか? ドリアン(奥)を手に家路を急ぐ人を多く見ました(ヨメの補足によると夕方の列車は網棚にドリアンがずらりと並び、車内はかなりの「異臭」で満たされたそうです。ただ、分けて食べさせてもらったものの味は絶品で「カスタードクリームの味」だったとか。残念ながら私は記憶に無いんですよね〜。写真撮る人間の悪い習性で、撮ってないものはどんどん忘却の彼方に…[2010/08/04追加])


 日本では絶滅に近い、非自動な鉄道設備に興奮しっぱなし




 世界広しと言えども「通票(タブレット)受器」の標識はここだけでは? 機関助士には掲げずともわかるだろうし、利用客には何の標識だかわからんだろうし…



 終点まで乗り通すと日が暮れそうな雰囲気になってきたので、ちょっと大きそうな駅のクアラクライ(KualaKrai)で途中下車して、その日泊まる予定だったクアラトレンガヌ(KualaTerengganu)へ車をチャーターし(わが夫婦は2人とも外国語はからっきしダメですが、それでもマレーシアの方々の英語は非常に聞き取りやすいものでした)移動。結構ぶっつけ本番の旅なのでした



【おまけ画像】近すぎる鉄橋トラス


 結局後から調べると鉄道区間は約440キロを12時間かけて移動してました。タイ国境以降やその他の海外乗り鉄もいつかはUPしたいと思ってはおります…、が、いつのことになるやら
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