札幌漫鉄オヤジの鉄写真撮影記 Satsumann's Railroad Photograph Log

国鉄時代に生まれ、当時の車体色を維持する車両を追い回す!

      「 国鉄型車両には、旧態依然スタイルの鉄道写真がよく似合う…」                   Restart 2018/09/10 689400-

【 基本、写真が主、動画が従、のスタンスで撮影しております。悪しからず 】                                      
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【2013/03/22】出張deちょい鉄 vol.3.0〔Deep南大阪篇〕

 ちょっと前までの関西出張でしたら、漫遊日程として「日本海」などが組み込めたワケですが、しばらくご無沙汰しているウチに大阪駅には大きな屋根がかかり、夜行長距離列車はすべて非国鉄な趣味の範疇外な組成(※意見には個人差があります)のものしか来ないようになっていました。というワケで今回の旅に持って出た撮影機材はスナップ運用機(汎用ズーム1本)のみ。仕事を後に控えて解熱剤と鼻水薬を服用(※効用には個人差があります。薬局店員に聞いた上で飲み合わせしています)し頭痛も収まったので、午前中に仕事が終わった22日、関西滞在を続けていたムコ発氏(ヨメムスメはくまかん後に奈良で突放。関東実家めぐりのためその後は別行動)に関西私鉄指南をお願い致しました。かつての京王帝都を除いて私鉄はマジメに撮らない私ですので、リクエストは「どっか面白い所」乗り潰しという程度。「ならば待ち合わせは(仕事先から移動しやすい)阪神の桜川で」という指示が出まして、「桜川や(終着の)東花園ってどこやねん」程度の知識(※国鉄駅以外はわからない)で、尼崎から普通列車に乗り換えたのでございます…




    
 結局ムコ発氏とはその普通列車内で合流。言われるがままにピカピカで誰もいない(昼ですから…)阪神桜川駅から連れて行かれたのは、真横に隣接するボロボロで誰もいない(昼だから?)南海の汐見橋駅。突端式ホームの改札上には昭和30年代の紀伊半島観光地図がそのまま掲げられ、割引切符をムコ発氏から手渡され、事情がまったく飲み込めないまま列車は発車。昭和時代の鶴見線のような雰囲気も感じますが、「確か環状線の内側でミナミの中心部も近かったのでは…」という疑問がアタマに浮かびます…



     
 電化複線の私鉄に構内踏切が残っているだけでもスゴいと思うんですが、さらにそこに遮断機が下りてから直前横断して小走りに乗り込んで来る人がいて、運転手がそれを「当たり前」の事として受け止めている事実に正直動揺…



    
       
 「え〜っと、いま何世紀でしたっけ?」ってな素晴らしい目くるめく鉄道光景が続きます。決して新しくはないんでしょうが、車両が塗装のせいか浮いてるような気がしてしまいます



    
 いきなり近代的な高架駅に、と思ったら終着の岸里玉出。実は奥を走って右へ分かれて行く高野線の一部だとムコ発氏から聞いてまたびっくり。阪急今津線の泣き別れぐらいは知ってましたが…。ここもどうやっても直通不可な構造。そもそも線形的に角度が合っていないような気が…



 しばらくすると電車はふたたび汐見橋へ。チョン行おつかれさまです! 一回乗ると、その後は環状線車中からも交差する線路が目に留まるようになるから不思議…
 で、南海本線のホームへ移動したのですが、岸里玉出はかなり構内大きめの分岐駅であるにも係らず、普通列車しか停まらない事にまた驚き…



    
 で、今度は阪堺電気軌道初乗車のため、2駅移動して接続駅の住吉公園へ。勝手に「なかなか遭遇は難しい」と思い込んでいた最旧型(モ161形)が2本目にして来てくれて、一気に脳内物質が溢れ出ます!


     
 さっそく乗車のため電軌ホームへ。う〜ん、いい雰囲気



      

 高い屋根、長い吊革など古い車両が持つ機能美を堪能します。定期運用に入る鉄道車両としては、国内現役最古なのだとか…。車内ペンキ塗り、蛍光灯などの改造こそ現役車両の証ですね…



       
 こういう細かい部品の造作が実に優雅。現代の乱造される実物大プラモデルみたいな鉄道車両では絶対にあり得ない、温もりを感じます




   
 これから天王寺へ遊びに行くのか、春休み満喫中の対面の女の子たちの雰囲気があまりにも良かったので、声をかけた上でスナップ。旅行者には驚愕の車両でも、この子たちには日常の一部。それにしても声かけ後にもレンズをまったく意識しない、会話の盛り上がりっぷりに感心



       
 住宅街の軒先をかすめるように電車は走り…


    
 にぎやかなあべの筋の併用軌道部分で折り返しを撮るために、松虫で下車。背後の高層ビルはご存知1年後に開業したあべのハルカス(2014/03/25追記 ※余計なお節介でしょうが、展望階やオシャレなレストランから、飛田新地など西成の生き様が丸見えですよね…)



 折り返しは歩道橋上から狙ってみました…



     
 そして阪堺といえば私でも知ってたダイヤモンドクロス(直角平面交差)。見物のため住吉まで戻って来ましたが、ここでちょっと心配していた事が現実に…。想定外にシャッター数を切っていたため(マジモードに入っちゃったため…)、あろうことかカメラのバッテリーが無くなってしまいました…。なので以下緊急予備機のiPhone(しかもまだ4S)で撮影。ヤケクソ動画篇はこちら  でございます
    



    
 しかし昭和3年といえば、狭窓雑客スハ32系より古いワケで、「使える限り使う」心意気に心打たれます。浪費社会の現代に立ち向かう存在と言っていいでしょう


      
 バッテリー騒ぎで疲れたこともあって、一旦新世界へ引き上げ通天閣下の甘味屋で糖分補給…



 夕暮れの雰囲気が出て来た恵比須町を発ちまして、我孫子道経由で浜寺駅前へ向かい、阪堺全線完乗!



     
     
 帰りはふたたび南海本線で。浜寺公園駅舎はあの東京駅と同じ辰野金吾博士の手によるものとムコ発氏に解説されますが、この暗さじゃあ魅力の半分も理解できません…



       
 格子窓の昔のままの出札口に、無理矢理はめ込んだような自動改札機。これぞ関西鉄道界の神髄?



 ホーム上にはこれまた貴賓室のような優美な待合室が…。ところでこの距離にしてパンフォーカスになってるのはiPhone撮影ならではですね


     
 きょうのきっぷ。南海の一部、バスと阪堺全線乗り放題。ムコ発さまの知識無くしてこのセレクトはありませんでした。後は鉄道系ICカード通化を翌日に控え、この日までお世話になったカードでございます
つづく
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