え〜、その後、線路脇は順調にモジャモジャになり、この時期の恒例行事だった軍用列車も熊化されて久しく、「写欲減退の夏」を迎えております。ということで唐突ながら、4年前に「いつのことやら」と予告したこちらの続編!、10年前! のマレー半島乗り鉄旅行の模様をばアップしたいと存じます。現在もイスラムゲリラが頑張っているらしいタイ深南部、ネット用語で言うところの再「炎上」状態に入ったのがこの年でした。ちょっと記憶とWikipediaの表記にズレがあるのですが、当初旧正月期に鉄道によるマレー半島縦断を計画したものの、ゲリラ活動が活発化(当時の感覚としては『勃発』)して大事をとって勇気ある中止(で、ノービザになったばかりのベトナムへ行った…)。若干沈静化した雰囲気があったため(※実際は現在まで荒れているワケですが…)、夏に再アタックと相成ったのでした…
▲もはやなぜジャングルトレイン下車後の宿泊地がクアラトレンガヌ(Kuala Terengganu)だったのかなどは思い出せないのですが、最近マレーシア航空機失踪事件の時もちょっと名前が出た、旧大日本帝国陸軍の上陸作戦でも有名なコタバル (Kota Bharu)に立ち寄ったのち、1日おいてマレー・タイ国境を目指したようです…
▲また宿から車をチャーターしまして、国境のランタウパンジャン(Rantau Panjang)を目指します▼。後部に日本人夫婦2人(旅行者)、前にマレー人夫婦2人(運転手&付き添い?)で、途中で昼飯など食いながら移動…
▲マレー側イミグレーション建屋はフェリー乗り場のような雰囲気…
▲トイレか非常口のようなマークにしたがって歩いて行くと… ▼まもなくタイランド(Thailand)。それにしても空いてますね〜
▲お待たせしました。やっと鉄道ネタです。実は鉄道線路も並走して国境の川を越えておりまして、直通貨物列車があるとか無いとか…(現在は柵で封鎖されているらしい…)。しかし国境に子ヤギ? は歩いてるわ、サッカーコートはあるわ…。ノドカです…
▲タイ側イミグレはさらに簡素な感じ…(現在は新しい建物になったらしい…)。緊張感は…、ありませんね〜。ついでに「外国人」もほとんどいません…
▲国境からまっすぐ行くとタイ国鉄(State Railway of Thailand การรถไฟแห่งประเทศไทย)南本線(รายชื่อสถานีรถไฟ สายใต้)のスンガイコロク(Sungai Kolok สุไหงโก-ลก)駅裏へ。またもや「ボンボヤージ」です…。アルファベットからタイ文字に変わり、別の国へ入ったのだとやっと実感
▲裏口からそのままホームへ。据え付けられている列車が、ハジャイ(Haadyai,ハットヤイ Hat Yai ชุมทางหาดใหญ่)まで乗るバンコク(Bangkok กรุงเทพ)行きのようです▼
▲切符購入のために窓口へ。イヌが構内を歩くのがタイっぽい(※イスラム国→仏教国)な〜、とか思っていたら……
▲出ました〜! 自動小銃携えた軍人さん(たぶん)! (※当時の)バンコクなんかじゃまず見ない光景です! やっぱりここは厳戒地域だったんですね〜
▲しかしここは「マイペンライ(ไม่เปันไร=なんもだ、なんもさ※北海道弁)」の国タイ。「怒られたら撮るの止めればいいや〜」とカマのカットも。結構な数の治安当局側の方が写り込んじゃってます
▲「なんだ、意外と怒られないじゃん」と観光客然(観光客ですが…)と撮影続行
▲乗車するのはニス塗り車内が美しいスハフ43風車両をチョイス! 車内はマレーシアの車両よりタイの車両の方がはるかにキレイに保たれています。しかしこの扇風機の真ん中にJNRマークがあれば、違和感なく日本の旧客そのもの!
▲続行の優等列車でしょうか。待機編成を横目にバンコクへ向け出発!(乗るのは途中駅のハジャイまでですが…)
▲途中主要駅には引き続き自動小銃部隊が…。前の方はチョット怖い顔してますが、2人目の方は笑っていらっしゃいますね…。どうやら撮影禁止では無いようで…、防弾チョッキにはPOLICEとありますね〜
▲風景はやはりのどか。そして線路周りは北海道よりはるかにモジャってなくてスッキリしてます…。▼腹が減ったなと思ったら、絶妙なタイミングで食堂車からご用聞きが…。バンコクや東北部よりちょっと甘めな味付けだったかな〜。下げ膳もボーイが頃合いを見計らってやってくれます(まぁヒマだったんでしょうね…)
▲タイの腕木式信号機。日本では見なかった近代的? なデザイン
▲下り? 列車と交換。あちらのカマの方が旧式ですかね…。時間帯からか、相変わらず人の姿はマバラです…(※実は鉄道は危険だと思われて敬遠されてるんだったりして…)
▲何気に背後の通票(タブレット)授受器も気になりますが、ホームには立ち売りのオバサン。売ってるのは南部だからか季節的なものか、フルーツが多いようで…▼(オバサンから買ったかは失念したけど…)我々も念願の「旬の」マンゴスチンにありつけました! バンコク周辺の列車とくらべると、車内販売や立ち売りの人は少ない感じでしたね〜
▲▼乗車3時間半ちょっと、だいぶ活気がある駅だと思ったら下車駅のハジャイ。分岐駅(JUNCTION)の表記が、旅情を誘って格好エエですな〜
▲さあ、宿さがそ〜、と思ったら客引きのオニーちゃんたちに取り囲まれます。ここハジャイはキビシいイスラム戒律にシバられた、マレーシアの男たちが羽を伸ばしに来る、一大歓楽都市だったんですね〜。折しも到着時は南国特有のスコールに見舞われており(10年経った現在では旭川でもこれぐらい降りますが…)、「ヨメと一緒だから(片言英語&ボディーランゲージ)」と宿だけ紹介してもらうと、車で送ってくれたオニーちゃんは「ヨメと今晩ガンバレヨ〜(片言英語)」と、チップを受け取り歓楽街らしいギャグを言い残してさわやかに去って行ったのでした〜
▼かろうじて撮ってたこの日の動画篇
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